患者に配慮したサポートが必要

MSWには、多角的なスキルと心構えが必要となります。まず大切なのは、患者への理解です。患者が何らかの健康問題に関わっている場合、心理社会的に影響を受けやすくなります。例えば、病気に対する不安、治療に対しての心配、診察における戸惑い、経済的問題、仕事や学校の継続など、多くの場面で患者は苦しんでしまうのです。そのため、MSWは患者の心理社会的側面に及ぼす様々な影響を、一からしっかりと理解しておかなければいけません。

また、患者の支援には、医師や看護師といった医療従事者との連携、協働が大切です。患者やその家族に生じる心理社会的課題の解決には、MSWと医療従事者の互いの専門性を発揮する必要があります。そのうえで、相乗的な効果をもたらす協働体制を整えていくのです。ですが、患者は様々な事情を抱えている場合が少なくありません。経済的困難なために本人が健康に気遣えなかったり、受診したくてもできなかったりすることもあるでしょう。こうした状況に陥っている患者は、心身ともに追い詰められてしまうのです。

このような課題を解消するためには、患者の自尊心や自立心を損なわないように十分な配慮をしながら、経済的な問題への解決も求められます。そこから治療についての相談や、生活の再構築を図っていくのです。さらに、心理社会的に問題を抱えている場合は、患者やその家族との丁寧な対話を心がけ、少しでも不安を和らげることが求められます。